雪山版、3種の神器
どこの世界にも3種の神器ってのがあると思いますが、雪山登山、バックカントリースキーでもあります。
- ビーコン
- スコップ
- プローブ (ゾンデ棒)
この3つ。もちろん裏山に行く時は必ず携行していきます。
ビーコン
雪崩に埋まった際、自分の位置を発信する発信器みたいなもの。
世界共有で周波数が決まってますので、日本で買っても、海外で買っても同じように使えます。
スコップ
雪崩に埋まったメンバーを掘り起こすのはもちろん、テント泊する時に足場を掘ったり、吹雪で休憩する時に雪洞掘ったり活躍します。K2のスコップはレスキューソリに変身したりもしますね。
プローブ(ゾンデ棒)
これも雪崩用。ビーコンで位置を特定したら、このプローブで深さと正確な位置を探し当てます。雪に指して人に当たるまで何回もやる。大体3mぐらいが多いかなー。ってことはそれ以上深い所に埋まったら……………ということです。
書いてるだけで怖いですが、バックカントリースキーはそれほどリスクが高いスポーツです。リスクがある分だけ素晴らしい景色、素晴らしい斜面に出会えますが、知識の無い人間だけで入るのは無謀です。最近ブームで装備無しに入ってくる人も多いですが、ほんと危ないですので止めましょう。
3種の神器と同じぐらい大切なのがプロのガイドさん。
僕は初めての山は絶対プロのガイドツアーに参加するし、相当回数上った山じゃないと一人では裏山にいきません。そのぐらい怖い。
もちろん道具を持っているからといって安心出来る訳もなく、それを使いこなせないと意味がありません。毎シーズン、シーズン始めはツアーで使い方の復習なんかやりますね。初心者ツアーだと丁寧に教えてくれます。
吹雪いて滑れない時なんかは、急遽講習会になったりもします。
こうしてみると、やっぱり雪崩がおきて、埋まった。それからパーティメンバーがどうするか?というアバランチェグッズのみです。自分から雪崩にあった時、生存確率を上げる道具が一個だけ存在します。
それがエアバッグ。日本ではBCAが有名ですが、今年世界標準で使われているABS Airbagが日本で販売開始(限定的に)される予定です。
僕も予約しているので、それは手元に届いてからご紹介しようかな。